「仕事は楽しく、野菜は美味しくをモットーに、日々、作業に励んでいます。」

さかい農園さんは、２０１６年に就農された生産者さん。旦那さんは埼玉ご出身で、もともとはサラリーマンから農業の業界へ転身。「何かを始めたいと考えていた時に、当時は農業の競争が低くて、興味もあり始めてみました」というのが、農業の世界に飛び込んだきっかけだ。そこから農業生産法人で勤めをしていたが、やはり自分の力で農業をやりたいと一念発起し、独立。奥様と一緒に農家としてのキャリアをスタートさせたのだった。

職人気質でお茶目なご主人と太陽の様な笑顔の奥様。スタッフの皆さんも笑顔がとても素敵！

成長したアスパラは長さが30㎝を越えており、見た目にも太くて艶やか。収穫時期には毎日作業をしても追いつかない程に逞しく成長していく。

農園の風景。アスパラを始める時期は、カッコーが鳴き始めると霜が降りなくなるのでそれを合図に栽培を始めるという。取材時は遠くからカッコーの鳴き声が聞こえていた。

ついつい、もう一口。お客さんにそう喜んでもらえるものを作る。

職人気質の実直な野菜づくり

「栽培に特定のこだわりを持たない」というのが、さかい農園の強いこだわりだ。これは、お客さんが美味しいと思う野菜をつくることができているか？ という問い掛けを常に持ち、絶えず栽培を変化させている現れでもある。「お客さんに、ついついもうひと口と喜んでもらえるものを作ることを第一に、大変なことも楽しむ姿勢で野菜づくりしています。イヤイヤやった作業はきっと野菜も嬉しく無いと思う」と、ご主人。

まっすぐにおいしさを追求するご主人の哲学は、職人さんそのもの。日々、お客さんがおいしいと感じる野菜を作るべく、研究を怠らない。

土作りをひとつとっても、野菜にストレスのない環境作りを心がけていて、特別な農法はやっていないと話す。ご夫婦の深い愛情で育った、艶々のアスパラはジューシーさが格別で絶品だ。

アスパラ専用の選果機。重量とサイズを瞬時に自動で選別してくれるというとても賢いマシーンだ。

選果作業の取材時もにこやかで笑顔が絶えず楽しそうに作業をしていたスタッフのみなさんが印象的だった。

シェフのコメント

まず、畑の作り方を見るだけでご主人の職人的な強いこだわりが感じられます。アスパラはなかなか見かけることが出来ないほどに立派でそれでいてうまみも強くジューシー。食感も非常によく、素材の魅力がとても高いのでそれを活かす料理づくりを行いました。

さかい農園
公式Instagram

記事の内容は取材時のものです（2023年5月）。