FARMERS

生産者紹介

夢想農園

地域名:北海道士幌町

モットーは「人の仕事になるための仕事を。誰かにとって必要とされる存在であれ」。農業をライフスタイルと考え、さまざまな取り組みにチャレンジをされている。野菜のほか和牛も飼育。道の駅「ピア21しほろ」も運営している。

人の仕事になるための仕事を。誰かにとって必要とされる存在であれ。

 

知的で優しい語り口と笑顔が印象的な、夢想農園代表の堀田さん。農業をライフスタイルと考え、さまざまな取り組みにチャレンジをされている。

 

 

夢想農園さんは異色づくめのスーパー多彩な農家さんだ。士幌町でじゃがいもや甜菜、白カブなどの野菜を生産している他に、和牛の飼育や道の駅「ピア21しほろ」の運営までも行っている。そして、北海道でパクチーを育て始めた「生みの親」でもある。代表の堀田さんは、士幌農園の三代目。先祖から受け継いだこの土地で、自分の作る野菜が人の手に渡った先の「価値」を常に意識し、誰かのためになるものづくりを心がけている。

 

▲夢想農園のパクチーは香りが芳醇でマイルドだ。パクチー独特の強い匂いが苦手という人でも食べられると評判で、飲食店を中心に道内外に発送されている。

 

 

▲北海道でも最近増えてきているパクチー栽培。路地ではなくハウスで通年収穫しているため、年中楽しむことができる。夢想農園ではこのように珍しい野菜を通年提供することもひとつの価値として取り組む。

 

 

人の気持ちを揺さぶるようなものづくりを。

 

 

「携わる人が幸せになって欲しいし、地域に貢献していきたい」と堀田さんは話す。夢想農園では、企業向けの原料作物の生産やスーパー等に個人向けの野菜を作っており、それぞれ様々なニーズに応えている。そこには、「自分達の野菜を手に取った人が感動したり、喜んでもらう」という野菜づくりにかける強い信念がある。

 

農業を通じて地域の色々な人々と関わるからこそ、自分の仕事で関わるすべての人が幸せになって欲しいという、堀田さんの地域や人に対する温かい想いが表れているのだ。

 

 

通年栽培をきっかけに誕生「初」北海道産パクチー。

 

▲パクチーの苗作り。ポットひとつひとつに手作業で種を入れある程度の大きさまで育てて定植させる。手間のかかる作業だ

 

実は、北海道産パクチーはシェフの前田が堀田さんに栽培を依頼したことがきっかけで誕生した。通年作れる作物を探していた堀田さんにお願いし、ハウスの片隅で試験的にパクチーを作ってみたところ越冬に成功。それ以降、徐々に生産を増やし、現在では道内外の飲食店などで取り扱いがされている。

 

夢想農園のパクチーは、まるで子供を扱うように手厚く育ててられているとスタッフは話す。例えば日が強い場合は遮光のシートを掛けて熱くならないよう、常に温度管理を気にかけているという。さらに苗づくりも全て手作業で作っているため、本当に子供のように愛情が込めて育てられている。そんな、ひと味違った農園自慢のパクチーをぜひご賞味いただきたい。

 

 

夢想農園 公式Instagram

ピア21しほろ 公式Instagram

ピア21しほろ ホームページ

記事の内容は取材当時のものです(2023年9月)。